ロボット・カーニバル

で、その秋葉原オリエンタルコミックシアターで観てきたのが、これ☆☆☆「スチームボーイ」公開直前ということもあってか大友カントク関連の作品を集中的に上映してて、「Memories」の枠もあったんですが、今回は観たことのなかったこちらを選びました〜☆☆☆
1987年作品。「Memories」と同じく、オムニバス作品ですが、「Memories」と違うのは、こちらは大友氏のピンの作品ではなく、複数の監督がそれぞれめいめいの作品を持ち寄った形態となっていることです☆監督の名前を挙げとくと、大友克洋を始め、森本晃司大森英敏梅津泰臣北爪宏幸、マオラムド、北久保弘之、なかむらたかし…という、ぷに子大リスペクトな人から「誰?この人」な人まで、多種多様なメンツ☆作風も、ロボットと人間との関係、ロボットのアイデンティティに対峙したものから、ただロボット大活躍系なものまで様々。絵柄が皆モロに「80年代〜」って感じで、お兄ちゃん連れてきたら喜んだかもね〜☆★☆★まあ、ぷに子もむしろ好みなんですけど、こういうの☆☆☆
ぷに子的No.1は、梅津泰臣の"Presence"かな☆?作りものの母性を求めて少女型ロボット(アンドロイド…ではないんだよね?設定的には★)を作り上げた男が、そのロボットから逆に温もりを求められてしまい、戸惑いを隠せない男は…というようなお話です☆話もさることながら、濃ーい絵柄が魅力的☆☆☆洋服やヘアスタイルなどのセンスがまさしく80年代で、さすがに今となってはギョっとさせられてしまいますが〜★★★★もっとも、当時としてのグラム的な表現なのかもね☆☆☆タイトルも、LED ZEPPELINの曲名かららしいですし☆★☆★
御大、大友克洋はオープニングとラストを担当☆☆☆無邪気に突進するロボット城と、住処を破壊されて途方に暮れる人間達の対照、一方で、人間に捨てられてあてもなく彷徨うロボット城の悲壮など、短い中にもテーマがしっかり詰め込まれているのはさすが〜☆☆☆ひねくれたオチも、思わず笑ってしまいました☆☆☆レベルの面では、さすがに他を大きく引き離していますねっ☆☆☆他だと、北久保弘之「明治からくり文明奇憚」あたりは素直に楽しめたカナ☆☆☆?
反面、ストレートな「ロボットヒーロー大活躍」系のものは、揃いも揃って失敗しているように感じました…★★★根っこがオタ向け作風なのに、なんだか中途半端に古典的SFを意識しているような感じで、凄い不完全燃焼…★★★オタ向け一直線で突き抜ければ良かったのに、と思うのだけど…やはりそのあたり、大友克洋が軸になっている影響なのかなぁ★★★その「からくり」とか、森本晃司「フランケンの歯車」のような作品が、やけに映えて見えますし…★★★
ちなみにDVD出ているみたいですが、amazonで引いたら…高い〜っ★★★★!!!