攻殻機動隊 SAC

ふと思った。いつから「物語」の定義は、現実から逃げ込むものと、現実を鏡映しにしたものの二極分化になってしまったのだろう、と★
ほら、よくいるじゃないですか、ファンタジー小説やファンタジー漫画の類を「現実的じゃない」の一言で一蹴するヒト☆
「現実味がない」ならまだしも、「現実的じゃない」が、批判材料として通用すると思う感性って、そして通用してしまう空気って、非常にマズいと思うのですよ☆
確かに、「現実的じゃない」手法をわざわざ持ち出すまでもない、くだらない物語が、この世に溢れかえっているのは事実です。しかし、それらの虚構を見極めた上で批判出来る人なんて皆無。否定の合言葉はいつでも、頭ごなしに「現実的じゃない」★

きっと、そういう人たちの心の中は、叙情的な感性とか、そういう類の深みはゼロなんでしょうね★★★ぷに子から見ると、現実バンザイ主義というか現実バカというか現実オタクというか…★いや、もしかしたら現実コンプレックスかもね。本当は現実が嫌で嫌でしょうがないのだけど、無理に現実に立ち向かって気持ちを高揚させてる、みたいな〜☆

不遇な映画監督の脳内で、強気のリアリストを演じた今回の素子って、実はその「現実コンプレックス」なんじゃないか、と、ぷに子はちょっと思ったのです☆無論、現実バンザイ主義者のようなアホウではない事も確か。脳内世界で、不覚(?)にも涙を流してしまった自分自身を振り返ってか、コーヒー片手に物思いに耽る素子の姿に、そんな内面を感じたのはぷに子だけかしら☆?